うちの事務所は、年に1回、全米5つのオフィスの弁護士をボストンに集めて、オフィス・パーティーを開いている。各参加者が、Spouse, partner, significant othersをつれてきているので今回の参加者は1100人にものぼるそうだ。会場は、アメリカ北東部で最大のコンベンション・センターであるBCEC。ここまで人数が多いと、大分増えたはずの知り合いにもそう簡単には出会えない。結局、いるはずなのに会えなかった人も多数だったが、なかなか面白い経験だった。
というのも、日本の会社や事務所も忘年会やクリスマス・パーティーといったオフィス・パーティーを開くものだが、日本のものと比べると、やはりアメリカは大分違うのだ。
1 演出が大人
日本の忘年会といえば、宴会芸。着ぐるみを着たり仮装したりは当たり前。ゲームもあったりする。それに比べると、こちらはそんな乱れた雰囲気は全くなし。まずは照明の落とされたエリアでカクテル・レセプションがあって、その後はテーブルについて食事。間にあった出し物はマネジメント・パートナーが作った内輪ウケ系のビデオ、ミュージカル「Chicago」の替え歌と、あとはバンドの演奏のみ。
2 挨拶が短い
日本の忘年会と言えば、偉い人の挨拶。大抵はまじめな話でなかなか終わらない。それに比べると、こちらの挨拶はかなりスマート。パーティーをしているんだからと割り切って変にお堅い野暮な話はしないとうことなのだろう。
3 みんな踊る
バンドが演奏を始めると早速みんなステージの前に出て踊りだす。そこまでは想像通りだったが、踊りだしたのはなんとご年配の方々からだった。そこにだんだん若い人達が加わっていく。そして食事が終わったあとには完全にダンス・パーティーになっていた。
そんなわけで、こういうこちらの雰囲気になれた西洋人が、日本のコテコテの「忘年会」「宴会芸」を見たときのカルチャー・ショックはすごいんだろうな、というのが容易に想像できた(もちろん、どちらがいいとか悪いとか言っている訳ではありません)。それとも、やっぱりこれも上品なNew England文化で、別の都市であればもう少し違うんでしょうかねえ。