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2006/2/8 Chicago Jazz - Von Freeman
2006/2/8 Chicago Jazz - Von Freeman_e0087035_1043780.jpgロースクールに入った当初、ロースクールのある60th Streetから南は危険なので行ってはいけません、と習った。なのに間違って80番台の通りにあるTargetにセットアップの買い物に行ってしまったマティアスや、75thで銀行口座を開いてしまったYazaなどは相当怖い思いをしたようだ。

そんなわけで普段足を踏み入れない75thに、シカゴ・ジャズの巨匠Von Freemanの店、The New Apartment Loungeはある。Von Freemanの演奏は、毎週なぜか火曜日の夜の10時からしか行なわれない。昨晩、前から一度行ってみたかったから行こうよと2Lのカリームとメグナに誘われて、マティアス、MHと私の総勢5人で夜の9時半にLaw Schoolを出発していざ75thへ。

車で行ったとはいえ、夜10時近い危険地帯は、見るからに危険そうである。道には誰も歩いてない。こんなところJD生に連れて行ってもらわなければとても自分達だけでは行かれない。

店は、カリームについて行かなければ間違いなく見逃しそうなボロいビルの1F。店に入ると、銀座の古びたバーのような狭い店内。テーブル席はパックマンのゲーム・テーブル。骨董品屋で売れそうな古めかしいタイプライターのようなキャッシャー。バーカウンターの後ろにいるのは雰囲気満点の黒人のおばちゃん。この店では彼女に逆らってはならないと直感で分かる。まるで、40年くらい前にタイムスリップしたみたいだ。

カバーは無料。その代わり、ドリンクを2杯頼まないといけない。バーカウンターのおばちゃんは楽しそうに常連っぽい客と盛り上がっている。Jazzの演奏はさっぱり始まらない。どうなってしまったんだろう。

夜11時近くなってようやく演奏が始まる。Freemanは外見は見るからにおじいちゃんなのだが、黒人のおばちゃんに渡された酒をぐいっとのんでサックスを吹き始める。1922年生まれってことは、いまや84歳。この歳でこれはすごい。この頃になると店は大分混み始める。店の周りは誰も歩いてない状態なのに、この店だけは人が大分入っており、半分くらいは白人だ。

途中からジャムセッションになり、シンガーなどが飛び入り参加する。どうやらこの時間に残っている客の大半は常連か、こういったミュージシャンのようだ。

バーカウンターのおばちゃんは、演奏が始まっても、大声で客に注文をとったり、すさまじい音を立てる歴史的遺物のキャッシャーをたたく(カシャ、カシャカシャカシャ、チャリーン)ので、せっかくのいい音楽が大分邪魔される。しかも、電話はかかってくるわ、ポップコーンを電子レンジで暖めているためしょっちゅうチーン!という音はするわ、世界の巨匠の演奏中にこんな状態でいいのかとも思えるが、これも一興。明らかに観光客向けではなく、ダウンタウンの商業化したJazz Clubでは味わえないこの雰囲気。うーん、平日なのに無理して行ってよかった。
by ilovemascarponeR | 2006-02-08 09:24 | School Life
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