トップ
<   2006年 03月 ( 18 )   > この月の画像一覧
No need of corporate governance?
コーポレート・ガバナンスの最初の講義に出てきた。

e0087035_187594.gif初回のテーマは、CalPERS(カリフォルニア州公務員退職年金基金)。日本人が聞くとどうしてもおむつを連想してしまうが、アメリカ最大の公的年金基金であり、泣く子も黙る「モノ言う株主」の代表格である。過去に日本の会社にも色々注文をつけてきたことがあるようだ。

授業は、実際にカルパースが1997年に出した「U.S. Corporate Governance Principles」やそれに関連する記事や論文を読んで、どう思うか議論するというもの。Principlesを読んでると、いくら運用資産うん千億ドルでも株主がここまで色々注文を出したり、「今年のワースト企業No.10」を発表したりするのは余計なお世話であって、黙ってポートフォリオでも組んでろと言いたくなる。今回は初回だったので実質的な議論に踏み込む前に時間オーバーとなったが、こういうタイプの授業(ゼミ)は初めてなのでなかなか楽しみだ。

バーンスタイン教授が今日1ついいことをおっしゃっていた。

私はよく、too pesimisticだと言われる。でも、コーポレート・ガバナンスを考えるときはそれでいいんだ。コーポレート・ガバナンスは性悪説が前提なわけだし、そもそも私はアメリカのこのSOXに至るコーポレート・ガバナンス・プラクティスがほんとに必要なのか懐疑的だから。LLM生は、アメリカでこんなに時間とお金と労力をかけてやっていることが、本当に悪を減らすために役に立っているものなのか、あるいは、これを自分の国に本当に輸入したいと思うか、という観点からよく考えるように。

[PR]
by ilovemascarponeR | 2006-03-31 17:58
2006/3/30 留学持ち物リスト
最近色々と周りの方々から伺ったお話によると、今年の秋からロースクールに留学する方々もついに学校決めの最終段階にあるようです。

もしまだ行き先を決めかねている方がいらっしゃれば例えば以下のようなエントリが参考になるかもしれません。でも、どこに行くかというより、行くことになった場所でどう過ごすかの方が重要だと思います。勉強する、交流する、英語を磨く、遊ぶ、新婚生活を楽しく送るなどなどのさまざまな目標をどういう割合でミックスしてそれらの目標をどうやって実現するかが問題なのであって場所はあんまり問題ではないように思います。

・47thさんによる、NYよいとこ一度はおいで?
・NYlawyerさんによる、となりの芝は青い?
・Mさんによる、Intro to UC Berkeley
・私が以前書いた、留学の際の学校選び(これは数ヶ月前に書いたものですが、それ以来もう少し全体像が見えてきたので若干修正しておきました。)

それから、もしもう行き先を決めたという方には日本から何を持っていけばいいの?という点についていくつか去年思ったことを参考までに。

①引越し

「海外引越しはお金がかかるし、アフリカに行くわけじゃない。先進国アメリカに行くんだから現地で買えばいいだろう。」と私は短絡的に思っていたのですが、意外とこれはあるだろうと思っていたものがなかったり(小銭入れと札入れが一緒になっている財布、クリアーフォルダ等)、あっても大きすぎたり(タオル、文房具等)はたまた性能が悪かったり(蛍光ペン、目覚まし時計等)なんてことが日常茶飯事。あるものでもどこにあるかを探すのが一苦労だったり(包丁カバー等)意外と高かったり(付箋等)することがあります。ので、むしろ日本からたくさん物を船便で送ってしまった方がよかったというのが結論でした。買い物も楽しいのですが、ある程度最低限の物を持ってきておくと、忙しいセットアップの時期を楽に過ごせることになります。

②辞書

アルクの英次郎でほとんど事足りますが、いちいちPCを立ち上げるのは面倒だしネットがつながる場所にいるとは限らないので、電子辞書を1つ持っていくに限ります。特に最近は発音までしてくれるものがあって、これは便利。私も先日一時帰国した際に買って来ました。ちょっと機械的な声ですが、発音を間違って覚えていると聞いても分からないし、しゃべっても通じないので、辞書を見たときに発音記号をいちいちチェックするのが面倒だという私みたいな人には、ちょっと高いですが発音機能付きの物をおすすめします。

③ノートPC

これもアメリカで買えばいいやと思いがちですが、アメリカで売ってるものは大きくて重いです。日本製のものはソニーなど一部ブランドしか手に入りませんし、アメリカのものの方が見た目は安いのですがOfficeなどのソフトが入っていないのが通常なのでソフト代を考えると割高になります。ので、特に軽いB5サイズを使いたいということであれば日本で買っておきましょう。なお、アメリカで買ったものを日本語環境にするのは別に難しいことではないので、私のように出国直前に成田空港でパソコンを落としてアメリカで買うことになっても、特に困ることはありません。

④日本の本やDVD

本が欲しくなったらAmazon.co.jpで海外発送でまとめ買いすればいいやと思いがちですが、海外発送は高いし、こちらで売っているものも倍近くの値段を取られます。なので「使うかもしれない」「読みたくなるかもしれない」ものまで最初から持っていった方がいいと思います。法律の本は、こちらで授業を聞いてるうちに「あれ、この点日本ではどうなってたんだっけ?」ということが混乱して段々分からなくなってくるので、自分の専門分野に限らず一通りのものはもって来た方がよいように思います。日本のDVDを持っていくなら、プレステ2などを買って行かないとこちらのDVDデッキではリージョンコードが違うので再生できません(PCで見るのでよければその必要はないですが)。CDは全部iPodに落としてしまって持って行かないというのがおすすめです。

細かいことを挙げだすときりがないですが、引越しがらみで去年思ったのはこんな感じだったと思います。それでは、みなさんの留学生活が充実したものになりますように!
[PR]
by ilovemascarponeR | 2006-03-30 14:19 | School Life
Structuring VC/PE/E Transactions I
Structuring Venture Capital, Private Equity and Entrepreneurial Transactions(それにしても長いコース名だ・・)の授業の最初のトピックは、VC/PE/E Transactionの概観。自分なりにかみくだいポイントは以下の通り。

VE/PEとEntreprenerの間の交渉のポイント
 
究極的には①Powerと②Moneyをどう配分するかに尽きる。

他の投資形態との比較におけるPE/VCの特徴
 
①プロフェッショナルによる投資先への積極的な関与
②一定年数に限られた保有
③少数者による非公開の保有
④スーパー・ハイ・リターンの期待
⑤優秀なマネジメント・チームの存在又は確保を前提とした投資
⑥コントロール又は少なくとも取締役の地位の獲得

典型的なPE/VC取引

Start-up Transaction

・プロのVCとビジネスを始めようとしているEntrepreneursとの間の交渉から始まる取引。
・Seed money Investment(利益を上げる前の段階で投資する場合)と、Early-stage Investment(実際の利益を上げる準備ができているか実際に上げ始めた段階で投資する場合)に分けられる。
 
Growth Equity Transaction

・Expansionのための資金を求めている企業への投資

Turn-Around Investment

・損失を計上していたりOver-leveragedであるなどの財政上・ビジネス上の困難を抱えている会社への投資

LBO/MBO

・LBOのエッセンスは、NewCoのみが借入債務を負うこと(PE/VCの保証がない)
・PEが受け皿会社としてのNewCoをつくり、NewCoへのFinancingのアレンジをし、PEは小額のEquity投資をするというのが典型的なパターン。
・借入は通常複数のトランシェで構成され、劣後貸付人ほど高率の利息又はEquity Kicker(普通株又はその代替物)を取得することに。
・PE-ledなものがLBO、Management-ledなものがMBO
・Buyoutには、(i)大会社の一部門又は子会社を買うもの、(ii)家族又は少人数経営の会社を買うもの、(iii)公開会社を買うもの、(iv)”recap” accountingの利益を得るためのもの、の4通りがある。

Industry Consolidation

・中小企業のみで業界のリーダーが存在しない場合にリーダーとなる企業を作るための投資

出口戦略

・Exitが目的なので初期投資の段階でPE/VCのExitについての権利を確保するべく、これらの権利が契約書中に明記される。
・Exitの方法としては、(i)IPO、post-IPO Registration又は私募による株式売却、(ii)大会社への売却、(iii)対象会社による自己株取得などがある。

PE/VE/Buyout Fundの組成


・Entity levelでの課税を避けるためにパートナーシップ・LLCを使って組成するのが一般的。
・利益は、20%を利息としてPE/VCへ、残りをPE/VCと出資者の間で出資比率に応じて按分するのが一般的。
[PR]
by ilovemascarponeR | 2006-03-28 12:51 | Law
New Skin
念願のニュー・スキンを作成しました!HTML/CSSともにExciteのベーシック・バージョンのソースを元に手作りで自作しました。久しぶりにプログラミングのようなことをして楽しかったです(これがblogをやりたかった1つの大きな理由です。)が、まだ若干前よりも見にくい点が多々あるので、これからも適宜修正していきます。
[PR]
by ilovemascarponeR | 2006-03-28 00:46 | IT/Science
2006/3/27 Spring Quarter has begun
今日から春学期がスタート。なんとなくうきうきとする一方、今学期は卒業も控えて後半になるほど厳しいスケジュールになっているので、やっぱり「余裕の留学生活」とはいかなそうだ。

秋学期と冬学期はアメリカ・ビジネス法の基礎的な授業を中心に取っていたのだが、今学期は集大成の学期ということで専門分野に特化した授業を取る方針。

ということで今学期取ることが固まった授業は、①Structuring Venture Capital, Private Equity, and Entrepreneurial Transactions(カークランドアンドエリスのシニアパートナーであるLevin教授)、②Corporate Governance(Bernstain教授)、③Taxation of Corporation II(M&A and Reorganization Taxation、Isenberg教授)。授業内容は以前に紹介したとおりである。

今学期は授業又はその予習で勉強した内容で役に立ちそうなものを、少しブログに残しておこうと思う。テキストやPPTに記載されている事項をあまり詳細に書くと著作権との関係で問題になるので悩ましいのですが、自分なりにかみくだいた内容を盛り込んだり、著作権侵害にならない程度でやってみたいと思います。
[PR]
by ilovemascarponeR | 2006-03-27 12:24 | Law
2006/3/23-25 Carlsbad Caverns National Park - Final Expedition
カールスバッド洞窟トレイルもついに残すはあと1つ(Expedition 3から続く)

7 Slaughter Canyon Cave


オフシーズンには毎週土曜日10時からの1回しか開催されないため、今回最もチケットが取りにくかったのがこのスローター・キャニオン・ケイブのツアー。最初はチケットが取れていなかったのだが、2日前にキャンセルが出たらしくAvailabilityの枚数が0から3に増えていたので幸運にも取ることができた。チケットは15ドル、人数は25人限定。

e0087035_1930958.jpgこのCaveは他のCaveとはつながっていない独立のCaveで入り口も他のCaveとは違う場所にある。実際、23マイルも離れている。White CityからHighway 180を南へ約5マイル行ったところを、右折してCounty Road418という道に入る。途中、「牛が横断するので注意」マークがいくつかある。Road418をSlaughte Canyon Caveという標識に従って進むと、途中から右上の写真のような舗装されていない道路になる。この道路がなんと山まで続いている。


e0087035_19302086.jpg山のふもとには一応仮設トイレが設置されている。トイレで一休みして周りを見回すと、「Slaughter Canyon Caveに行くにはこの山を登れ。」という標識が見つかる。
e0087035_19363592.jpgこの山登りはかなり本格的で、急な坂を30-45分ほど、山頂近くまで登り続けることになる。道幅は1人が通れる幅しかなく、石がごろごろしていて、また反対側は急斜面と相当しんどい(上の写真参)ので、途中から洞窟に潜るという目的を忘れてひたすら山頂を目指すことになる。が、頑張った甲斐あって振り向くと右の写真のような絶景を見ることができる。ミネラルウォーターは必需品。
e0087035_1935572.jpg登りきるとついに洞窟の入り口が現れる。よくこんなところに穴が開いているのを見つけた人がいるものだと思ったら、レンジャーさんの解説によると、このCaveは人ではなくヤギが見つけたものらしい。ヤギが雨宿りでこのCaveに向かうのを人が追っかけて行って発見したとのこと。カールスバッド本体もコウモリが飛び立つのを見た人が見つけたものなので、動物について行くと何かいいものが見つかるかもしれない。
e0087035_19405951.jpg地下は、カールスバッドでBig Roomに次ぐ大きさの部屋などがあり、かなり広い。ただ、各自の懐中電灯持参だったため周りが暗いのと、このCaveの鍾乳石はほとんどInactiveで乾燥していることから、Lower Caveほどの感動はなかった。

e0087035_19481286.jpgここのCaveの目玉は特殊な形をした鍾乳石である。左の写真は、世界でもっとも怖い鍾乳石。映画や漫画の怪物のキャラの参考にも使われたらしい。これ以外にも、万里の長城のような形をした鍾乳石や、3-4階建ての家の高さに相当する鍾乳石などがあった。

8 旅のTips

最後に、これからカールスバッドに行かれる方のために少しでも参考になる現地情報を。

①宿は、カールスバッドの街に泊まるより、ホワイトシティに泊まった方がビジターセンターに近くて便利である。カールスバッドとホワイトシティの間は20マイルくらいだが、ツアーは朝が早いので、このドライブにかかる時間が節約できるのは大きい。他方、どっちにとまっても所詮モーテルしかないので、宿のレベルは変わらない。

②食事はカールスバッドの街に繰り出すべし。現地やネットで情報を調べて実際に行ってみたレストランの中でおすすめできるのは、Lucy'sというメキシカン、Red Chimney Pit Barbequeというアメリカン、それからBamboo Garden Restaurantという中華。Lucy'sとRed Chimneyは地元の人にも人気のようでとてもにぎわっていた。

③今回挙げたツアー以外に、今回参加できなかった有料ツアーが2つある。Hall of the White GiantとSpider Caveである。前者は土曜のみ、後者は日曜のみの開催で4時間と長い。いずれも岩を登ったり、狭い通路を四つんばいになって進んだりしないといけない(特にWhite Giantの方は相当四つんばいで進む距離が長いらしい)そうで、面白そうだ。


9 Lechuguilla Caveのこと


e0087035_2011216.jpgカールスバッドでもっとも有名なCaveはおそらくLechuguilla Caveである。ここは、「何もないにしては風の流れがおかしくて怪しい」と2年間穴を掘り続けたCaver達によって1986年に初めて発見された。まだ探検中であるが、それでも国立公園になっているカールスバッド洞穴群よりも巨大かつアメリカで最深(約500メートル)の洞窟であることが判明し、かつとても貴重な生態系や鍾乳石等があることから、科学調査研究用とされており、一般人は立ち入り禁止である(観光用には開放されていない)。入り口にはエア・ロックが設けられ、その場所すら公開されていない。カールスバッドのベテランレンジャーにすら、Lechugullaに行けたら夢のようという場所のようで、各方面の専門家しか入れないそうだ。写真やビデオを見る限りかなり美しい自然の神秘を見ることができるので、興味がある方は、National Geographic Videoの「Mysteries Underground」をご覧ください。
[PR]
by ilovemascarponeR | 2006-03-25 19:04 | Trip
2006/3/23-25 Carlsbad Caverns National Park - Expedition 3
カールスバッド洞窟群の探検は進む(Expedition 2から続く)。

5 Left Hand Tunnel

e0087035_15195394.jpg1人1つずつランタンを持って初期の探検者の気分を味わうツアー。King's Palaceを除く有料ツアーの中では最も簡単なもので、毎日朝9時から開催されている。チケットは1回15名限定、7ドルだが、人数が少ない分King's Palaceより取りにくい。

ここはJim Whiteが探検の拠点としていた場所から見て左手側にあったからというだけの理由で命名された洞窟で、初期にはつまらない洞窟だからということでトレイルを作るための土砂のMiningに使われたりもした。しかし、探検が進むに連れ、この通路は延々とこのカールスバッドで最深の部分(入り口から1037フィート地下)にまで通じていることが判明した。右の地底地図でみてもとても長いトンネルである(どこにあるかというのはセキュリティの観点からあまり明かしてはいけないらしい。)。最深部には、Lake of Cloudという地底湖があるそうだ。我々を案内してくれたレンジャーのクレイさん(最近グランドティトン国立公園から夫婦で転勤になってカールスバッドにやってきたらしい。)は、この週末にLake of Cloudを見に行くらしいのだが、残念ながら一般観光客には開放されていない。残念。

ランタンしかなくて暗かったのでいい写真は撮れませんでした。

6 Lower Cave

今回参加したツアーの中で最も楽しかったのがこのツアー。Big Roomのさらに下を通っている洞窟を行くもので、色々なものをみることができる。チケットは月から金の毎日午後1時からで、1回12人限定、20ドルとなっていますのでお早めに。

今度はランタンではなく、ライトのついたヘルメットを装着。地底のある場所からまずはロープをつたって急な坂を下る。
e0087035_1501257.jpg

次に、はしごを3つ下る。結構急。
e0087035_14514116.jpg

その後は、広い部屋からはいつくばって進まないといけない狭い通路まで色々楽しめ、その間に現れる景色も多彩で美しいものが多い。これからカールスバッドに行く予定で色々回る時間がない方にはこのツアーをおすすめします。
e0087035_14524230.jpg

e0087035_1511375.jpg
Final Expeditionに続く)
[PR]
by ilovemascarponeR | 2006-03-25 02:15 | Trip
2006/3/23-25 Carlsbad Caverns National Park - Expedition 2
引き続き、カールスバッド洞穴群のトレイルめぐり(Expedition 1から続く)。

3 Big Room
e0087035_1259597.jpg
Natural Entranceの急な坂をへたへたになって降りてLunch Roomを過ぎるといきなり開ける巨大地下空間。言葉も出ないとはこのことだ。上の写真は180度のパノラマ写真。ここにサッカー場が14個入る大きさなので、東京ドーム数個分のドームの中にいるという感じである。とにかく名前の通りでかい。ただ、これで世界一広いわけではないらしい。世界一ってどんな広さなんだ。

e0087035_12461256.jpgBig Roomの中には巨大な鍾乳石もたくさんある。これらの部屋を作っている石灰岩ができたのが2億年前のまだパンゲア大陸(注:プレートテクトニクスにより地球上の大陸が現在の6大陸になる前の時代)だった頃で、その後1万年前の最後の氷河期の頃に、地殻変動とこの近辺が水の豊富な地域だったことから空洞ができ鍾乳石ができていったとのこと。

鍾乳石はさまざまな造形が見られ、まさに自然の芸術である。特に美しいものは左の写真のようにライトアップされている。ライトアップされていない大半のものは、たけのこかアスパラガスに見える。

4 King's Palace

ここから先のトレイルは、予めインターネットか電話でGuided Tourを申し込んでおかないと行くことができない。
e0087035_13313799.jpg

King's Palaceツアーは、もっともチケットが手に入りやすく、一日2回、1回あたりの定員75名、参加費8ドルである。オフシーズンの今回は当日でもまだAvailableという表示になっていた。このように参加が限定されているのは、参加者を監視するレンジャーをつけて、1日の入る人数を制限することで洞窟への影響を最低限にすることが趣旨だそうだ。

e0087035_1341856.jpg有名な部屋にはQueen's Chamber、Zoo、King's Palaceなどの名前がついている。また、有名な鍾乳石や地底湖にも、Bashful Elephant、Green Lakeなどの名前がついている。ツアーは、これらのポイントで立ち止って、右の写真の様にレンジャーさんからの説明を聞いて、その後参加者とレンジャーさんの質疑応答となる。レンジャーさんは、トレイル案内をしていない日は一般人立ち入り禁止の場所で洞窟深部の調査をしているので、専門家である。そんなレンジャーさんの説明を聞いていると、3日もいれば一通りの洞窟博士になることができる。

e0087035_13502914.jpgそんな話の中で1つおもしろかったのは、地上で地震が起こっても、近くの米軍基地で地下核実験が行われても、この洞窟の中は波1つ立たず何も変わらないということ。地震波は地底を伝わっている間はそのまま伝わるだけで地上に届くまで揺れの形にはならないからだそうだ。

さらに、この洞窟を作っているLimestoneは非常に硬い石で、今までの探検の歴史の中で天井からぶら下がっている鍾乳石が落ちてくるのを見た人はいない、ということなので、実は世界中で一番安全なのは地底の洞窟のようだ。
洞窟の中の景色は、スターウォーズや指輪物語といったSF/ファンタジー映画やインディージョーンズのようなアドベンチャー映画の中で見たような景色も多い。きっとこういう景色を参考にしているのだろう。
e0087035_13435537.jpg

Expedition 3に続く)
[PR]
by ilovemascarponeR | 2006-03-24 12:47
2006/3/23-25 Carlsbad Caverns National Park - Expedition 1
世界でもっとも美しいと言われている洞窟、カールスバッド洞穴群国立公園を3日間かけて探検。

1 Natural Entrance


カウボーイのJim Whiteが16歳のときに地面から煙が昇っているのを見て発見したのがこの大きな穴、カールスバッド洞穴群の入り口である。煙のように見えたのはコウモリの大群だったらしい。
e0087035_1232090.jpg

入り口から、1マイル(1.6Km)にわたるスイッチバックのトレイルを45分ほどかけて降りていく。約230メートル、80階建てのビルと同じ高さがあるそうだ。
e0087035_1211644.jpg

降りても降りても巨大な穴が続いている。舗装されたトレイルもライトもない時代にこの巨大な穴を降りていった探検家のスリルを想像すると最高だ。

e0087035_12203186.jpg
夏はコウモリがいるそうなのだが、まだ春なのでコウモリたちは南のメキシコの洞窟に行っていて帰ってきていないらしい。コウモリが眠るというBat Caveという洞窟もこのNatural Entrance Routeの途中にある(ただし、トレイルでは行くことはできない)。

探検家が探検していた頃はもちろん真っ暗だったのだが、今は照明でライトアップされている。ライトアップはブロードウェイの演出家が担当し、洞窟の美しさが分かりやすく、また過去の探検家の味わった雰囲気を味わえるよう明るくしすぎないといった工夫がなされている。

2 Underground Lunch Room

e0087035_1227417.jpgNatural Entranceを降りきると到着するのがこの地下230メートルにあるランチルーム。実は地上のVisitor Centerから直接エレベーターでもここに来ることができるようになっている。エレベーターはダイナマイトを使って掘り抜いたそうだ。ここから枝分かれに色々な洞窟が延びているので、過去の探検家たちもここを探検の拠点にしていたとのこと。地下にこんなトイレも売店もある近代的な施設を作ってしまう辺りはアメリカらしい。ただ、食べ物はたいしたものはないので地上のVisitor Centerのレストランで食べた方がいいですよ。

Expedition 2に続く)
[PR]
by ilovemascarponeR | 2006-03-23 11:49 | Trip
2006/3/21 White Sands
CloudcroftからI-70を南に走る。昨日は真っ暗で見えなかった景色は、何もない砂漠の草原であることが判明。途中でAlamogordoという街を通るが、そこにあるのはマック、バーキン、ガソリンスタンド、マック、バーキン、モーテルといった調子。おおっ!でも巨大なウォルマートがあるぞ。しかし、このAlamogordo、日本人にとっては重要な街である。なぜならここはかの有名なロス・アラモス研究所による人類初の核実験が行われた街だから。

さて、I-70を1時間ほど走ったところでホワイトサンズのビジターセンターに到着。
e0087035_1636647.jpg

ホワイトサンズは、世界で唯一の純白の砂丘である。雪のような白砂で砂漠ができており、その中にキャンプ場やトレイルがある。石膏砂丘というらしい。半分は米軍基地で、ミサイル発射テスト場になっている。

キャンプ場はこんな感じ。砂漠なのにスキー場みたいで最高に気持ちいい。
e0087035_1641130.jpg

キャンプ場の反対側の風景。
e0087035_16493520.jpg

トレイルは全部で3つあるのだが、その中で一番本格的でExperienced hikerがYour own riskで行けと書いてある4.5マイル(7.2キロ)のAlkari Trailに果敢にチャレンジすることに。運動不足解消にはもってこいだが、白砂にささっているしょぼい標識(↓こんなの。たまに倒れてたり、砂に埋まってたりする)を追いかけながら砂漠を水のボトル1本を手に歩き回るというものなのでかなり心細くさながら砂漠で遭難した気分。
e0087035_16542499.jpg

自然の造詣に感動。
e0087035_16583067.jpg

しかし、白砂で反射するので日がまぶしい。相当濃いサングラスを持ってよかった。日本に一時帰国したとき、友人から色が黒くなってうさんくさくなったと言われたのだが、これではますますうさんくさくなってしまう。
e0087035_1774575.jpg

自分達以外誰も見えない7.2キロの砂の道を歩き続けること3時間。日ごろ運動不足の身にはつらかった。でもこれをやらないと見ることのできない壮大な景色を見ることができた。
e0087035_179775.jpg

[PR]
by ilovemascarponeR | 2006-03-21 16:22 | Trip