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カテゴリ:Law Firm Life( 47 )
Lunch with GC
今日は、ここ数ヶ月やっていて最近クローズした案件のクライアントのGeneral Counsel(日本で言うと法務部長ですがもう少し地位が高い)にランチに招待され、会社訪問をしてきました。

アメリカでは長らくOutside counselをやっていた人がInhouse counselになる例も多く彼もその典型だったので、よい機会と思い、OutsideからInhouseになってどう仕事が変わったかを教えてください、と聞いてみた。

すると、「まったく違う。私一人で同時に世界中の70-80件の案件をさばいているから、一日中あちらこちらからメールが飛んでくる。1つに関わりすぎると仕事にならなくなるから、かかわり過ぎることなく、でも必要な程度は監視しながら、交通整理していくのがGCの仕事だ。」とのこと。

ふーむ、なるほど。それはそれで大変そうだ。
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by ilovemascarponeR | 2007-03-15 23:12 | Law Firm Life
Oral Communication Seminar
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先週からうちのオフィスにはOral Communication専門の外部講師(元弁護士)が来ていて、アソシエイトの年次別に、①所内でのパートナーとの会話、②クライアントとの会話、③マーケティング、④大会議でのプレゼンなどを講習会形式で教えてくれている。

アメリカ人で弁護士になっているような人はもともとOral Communicationがうまいのでこんなの出る必要あるのかな、と思っていたのだが、陪審員に対して説得力のあるプレゼンをしなければならない訴訟グループのアソシエイトや社会人になりたての1,2年中心にそれなりに繁盛していた。私は、ただで英語のレッスンが受けられるようなもの(+NY CLEの単位までついてくる)なので、喜んで参加。

今日は先生と1対1のセッションで、事前に15分くらいのプレゼン原稿を用意して、先生とカメラに向かってプレゼンをする練習。アメリカらしく、プレゼンをしている間にも先生から質問(簡単なものから少し意地悪なものまで)が飛んでくる。最初から自分はNative Speakerでないことは断っておいたので、Non-Nativeでありながらアメリカ人に対して効果的にプレゼンをするにはどうすればよいか、という点に焦点を当てて指導を受けた。5分置きにビデオを止めて先生と一緒に見て(←かなり恥ずかしい)、よかった点・よくない点を議論してからまた次の5分を録画、という形で3回収録をしたのだが、色々気を付けながら話すと確かに大分よくなっていた。自分のための備忘録的にポイントを書いておくと・・

<動作・外見>
・アイコンタクト(常に相手の目を順番に見て話す)→Very Good
・ジェスチャー(手を使い、体を動かしながらダイナミックに話す)→Very Good
・表情(話しかけるように。時にはSmileを。)→Very Good
・ノートを見るときはPauseをとる(しゃべりながらノートを見ない)→要注意

<内容>
・Organization(論理の構成立て)→Very Good
・何をどういう順で話すかを明確にしながら話す(「それでは次にAとBという2つの点について話します」)→Very Good

<話し方>
・「あー」とか「えー」とか言わない。→Very Good
・スピード→Good。これ以上早くしないこと。
・質問に対する回答→Very Good。ただし、話を先取りした質問に対して、「I'm just getting to that point.」と言ったら、そのフレーズは場をコントロールしているという印象を与えるので、「You are absolutely right.(以下話そうとしたことを話す。)」の方がよい、とのこと。納得。
・プレゼンの冒頭で固い言葉を使わない。なるべく一人称でなく二人称を使ってConversationalに。→「Today I would like you to know some developments on・・」とはじめたら、「Today you are going to look at・・」とした方がよいとのこと。納得。途中で、「Imagine for a moment that you are a general counsel of a company. What do you need to you?」と言ったら、その話の持って行き方はとてもよかったとのこと。

<英語>
・きちんと聞き取ってもらうために、自分にはFoolishに見えるほどOverpronounceすること→要練習。
・同じく、Loud voiceで話すこと→要練習。
・専門用語、動詞、対比している重要な単語等には大げさなほどIntonationをつけること→要練習。

これらの点を全部同時に意識しながらしゃべると、かえって不自然になってしまうし、自分で何しゃべってるんだか分からなくなってしまいます。結局は、これらの点が無意識にできるようになるまで、ひたすらしゃべる練習ですね。
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by ilovemascarponeR | 2007-03-14 12:38 | Law Firm Life
メールの返事はいつまでに?
e0087035_14405869.jpg今日は、私がよく一緒に仕事をしているパートナーの1人にランチに誘われた。最初は3人程度の予定だったのだが、彼とよく仕事をしているアソシエイト達が次々に加わって、結局6人の大集団に。うち1人が私で、もう1人がドイツの法律事務所からの出向者。

色々な話が出た中でなかなか興味深かったのは、アメリカとドイツ・日本でメール文化が少し違う、ということ。

こちらで働き出してからよく分かったことでもあるが、アメリカでは、メールが来たら基本的にはinstantaneous response(即レス)が期待されている。もちろん、調べ物が必要で答えるのに時間がかかる質問だったり、忙しい時にメールが来ることもあるわけだが、「こんな感じですが、もっと調べる必要がありますか?」「確かこうです。」などと、100%でなくても即レスで言える範囲のことをとりあえず言う。相手は今知りたいわけで、80%の回答で満足するかもしれないし、そうでなければ「OK。もっと詳しく調べて。」などと返事が返ってくる。全く回答が分からない場合には、「あとで連絡します。」、「はい、やっておきます。」でも何でもいいので、とにかくメールを読んだことを確認するレスをする。もし、数時間でも反応がないと、メールを送った方としては、「あれ、メール届いたんだろうか。」「●●は休暇中でいないんだろうか。」などと不安になるそうだ。

その結果、アメリカにいると、日本人の感覚からすると無駄な不完全メール・一行メールが数多く飛び交うことになる。また、パートナーでも所内のあちらこちらで日本の女子高生のようにブラックベリーを打っている。もちろん日本でも、「ありがとうございます。」「了解しました。」の類の即レスは飛び交うのだが、アメリカの方が「メールが来たらとにかく一刻も早く返事をしなければ」というプレッシャーが大きいような気がする。他方、ドイツは比較的日本に似ていて、無駄な即レス一行メールを送るよりは多少時間をかけてもちゃんとした回答を送った方がよいそうだ。

e0087035_157349.jpgそこで、1つ質問。アメリカで週末や夜にメールを送ると相手にプレッシャーを与えることになるから、急ぎでない限り朝まで待った方がいいのか?

答えは、Yes、だそうだ。これは日本と少し違う気がする。日本では週末・夜中にメールを送った場合基本的には相手から返事がすぐ返ってくることは期待していない。それに比べると、ブラックベリー文化が浸透しているアメリカでは、メールを送れば相手はいつでもすぐ読み、そして上の理屈ですぐ返事をすることが期待されてしまうのだ。

確かに、以前仕事と関係のない個人的な話だからと思って週末の夜暇なときにシニア・アソシエイトにメールを送ったら即レスが帰ってきてびっくりしたのだが、今から思えば悪いことをしたことになる。また、案件が盛り上がっていて週末も仕事メールが飛び交っていた時に、関係のある某パートナーをCCに入れたら、別のパートナーから「彼は今週末は実家に帰っていて、家族との時間を邪魔したくないから彼をDisturbしないで欲しい。」という注意をされた。日本だったら、休暇中はメールを読むことは期待していないが、休暇明けにに何が起こったか知りたいだろうからCCに入れておく、というのが礼儀だろうが、アメリカではむしろ逆なのだ。

そんなことで、最近はメールを送るタイミングを注意するようになった。

一見同じことをしているように見えても、細かい文化が違うんだよねー、とみんなで意見交換をした昼下がりでした。

(写真は本文とは関係なく、順にHarvard Coop Bookstore at Harvard SquareHarvard Bookstore on Mass. Ave.
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by ilovemascarponeR | 2007-02-28 13:52 | Law Firm Life
Office Party
e0087035_23381767.jpgうちの事務所は、年に1回、全米5つのオフィスの弁護士をボストンに集めて、オフィス・パーティーを開いている。各参加者が、Spouse, partner, significant othersをつれてきているので今回の参加者は1100人にものぼるそうだ。会場は、アメリカ北東部で最大のコンベンション・センターであるBCEC。ここまで人数が多いと、大分増えたはずの知り合いにもそう簡単には出会えない。結局、いるはずなのに会えなかった人も多数だったが、なかなか面白い経験だった。

というのも、日本の会社や事務所も忘年会やクリスマス・パーティーといったオフィス・パーティーを開くものだが、日本のものと比べると、やはりアメリカは大分違うのだ。

e0087035_23493272.jpg1 演出が大人

日本の忘年会といえば、宴会芸。着ぐるみを着たり仮装したりは当たり前。ゲームもあったりする。それに比べると、こちらはそんな乱れた雰囲気は全くなし。まずは照明の落とされたエリアでカクテル・レセプションがあって、その後はテーブルについて食事。間にあった出し物はマネジメント・パートナーが作った内輪ウケ系のビデオ、ミュージカル「Chicago」の替え歌と、あとはバンドの演奏のみ。

2 挨拶が短い

日本の忘年会と言えば、偉い人の挨拶。大抵はまじめな話でなかなか終わらない。それに比べると、こちらの挨拶はかなりスマート。パーティーをしているんだからと割り切って変にお堅い野暮な話はしないとうことなのだろう。

e0087035_23561622.jpg3 みんな踊る

バンドが演奏を始めると早速みんなステージの前に出て踊りだす。そこまでは想像通りだったが、踊りだしたのはなんとご年配の方々からだった。そこにだんだん若い人達が加わっていく。そして食事が終わったあとには完全にダンス・パーティーになっていた。

そんなわけで、こういうこちらの雰囲気になれた西洋人が、日本のコテコテの「忘年会」「宴会芸」を見たときのカルチャー・ショックはすごいんだろうな、というのが容易に想像できた(もちろん、どちらがいいとか悪いとか言っている訳ではありません)。それとも、やっぱりこれも上品なNew England文化で、別の都市であればもう少し違うんでしょうかねえ。
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by ilovemascarponeR | 2007-02-11 23:30 | Law Firm Life
Cafe飯
e0087035_1259535.jpgといってもおしゃれなCafeの紹介ではなく、事務所の中にあるCafeの紹介です。

事務所の中にはCafeがあって、朝ご飯、昼ご飯、夕飯を食べることができます。

朝は各種のパン、クッキー、果物に加えて、パンケーキやスクランブルエッグなどもありますが、観察していると利用率はあまり高くありません。また朝はその日に行われる所内の各種ランチミーティング等のためにスタッフはサンドイッチの仕込みで忙しく、「そのパンください。」などと言うと「今忙しいんだよ。ほら。」などと怒られることがあります。私はCafeで買った方が安いこともあり、たまにコーヒー(スタバのもの)を買いに行きます。

昼は、結構混んでいて、メニューも、サラダバーに加えて、その場で作ってくれるサンドイッチ、バーガー、Stir-fry rice with teriyaki sauceなどがあります。大体8ドルも出せば飲み物つきで十分食べれます。

e0087035_1301940.jpg夜は、7時半から8時半の間しか開かないのですが、残業している弁護士のためにすべてのものが無料・食べ放題になります。夜7時過ぎにでもなるとボストンくんだりではオフィスの外に出てもダンキン・ドーナツやスターバックスを含む軽食系の店がすべて閉まっている(!)ことから他に選択肢もなく、Cafeはとてもはやっています。夜は、サラダバー、スープバー、デザートバーに加えて、出来たてのメインが2品用意されています。が、このメニューが問題で、残業しているかわいそうな弁護士のために少しでも家庭の味を食べさせてあげようとでも思っているのか、むちゃくちゃアメリカンなのです。日本人の私にとっては、「やめてくれ・・」と思うようなメニューも多いのでなるべく残業しないで家に帰るようにしているのですが、どうしても残らないといけないときもあり、その場合には、アメリカ家庭料理の味を堪能しています。今まで見たメニューWorst 3はこちら。

e0087035_27146.jpg1 Mac-Cheese(マック&チーズ)

アメリカ人大好きのマックチーズ。ふにゃふにゃのマカロニとチーズを半々位の割合で混ぜてあるもの。見た目はペットフードのよう。まあ、嫌いというところまではいかないが、体にも悪そうだしおいしくもないし、なんでアメリカ人が好きなのか理解できません。

2 パンで作ったラザニア

「今日のメニューはラザニアです。」と書いてあったので、これは無難だと思って取ったのが大失敗。見た目はラザニアなんだけど、なんとパスタではなくて、パン生地でできているのです。これがまずいことこの上なし。アメリカの家庭では古いパンをラザニアにすることがあるそうなのですが、Cafeなんだから普通にパスタを使って欲しいところです。

3 Cheeseburger Chowder(チーズバーガー・チャウダー)

極めつけはこれ。スープバーにたまに登場する。名前を見ただけで気持ち悪くなるので実はふたを開けたことがない。昨日も登場していたが、アメリカ人ですら「何だチーズバーガーチャウダーって?聞いたことない・・。」と独り言を言っていたので、もしかするとこのCafeのオリジナルメニューなのかもしれない。今度勇気を出して飲んでみよう。
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by ilovemascarponeR | 2007-02-08 01:50 | Law Firm Life
Reception in NYC
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(Rockefeller Center, Skating Rink)

アルバニーから車を飛ばすこと約3時間半、やってきましたニューヨーク。高速を走っていて遠くにマンハッタンの摩天楼が見えてくると、未だに「とぅーるぅー、とぅるぅるぅるるー」と『アメリカ横断ウルトラクイズ』の音楽が頭の中に鳴り始めるのは幼いころのすり込み効果というやつか。

さて、今回NYCに来たのは遊びに来たわけではなく、といっても仕事をしに来たわけでもなく、今晩事務所が主催するレセプションに出席するため。今週末には、NY Job Fairというロースクール生を対象としたリクルートのイベントがあり、ロースクール生は全米から、リクルーターは世界から人が集まってくる。うちの事務所は、毎年このリクルーターとして世界各国から集まってきている弁護士を集めて交流を図るためのちょっとしたレセプションを開いている。うちの事務所は海外に支店がない分海外の法律事務所とのこのようなネットワーキング活動が重要なのだろう。
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Apple Store, 5th Ave.)

会場は、豪華なホテルの一室。食事は、なぜか寿司。ゲストは30-40人程度だったが、私が話をした人だけでも、ドイツ、イタリア、フランス、メキシコ、UKなどの弁護士がいた(残念ながら、アジア人は例によって私1人。。)。立食でくるくる相手を変えながらにこやかに話続けるのは相変わらず苦手だし(特に全員パートナーですし)、除々にみんなが帰っていっていつの間にか社交モードが終わってお開きなっているのもいつもどおりで、いつ帰ってよいのかよく分からないし、すっきりしない。ま、自分の社交モードの出来はいまいちだったけど、せっかくNYCまで来たので、明日金曜はNYオフィスのVisitor Officeで働いて(なんてことが許されるのが全米にオフィスのある事務所のよいところ)、週末までNYCに残ることにしました。
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by ilovemascarponeR | 2007-01-25 02:14 | Law Firm Life
New England 気質?
e0087035_4232265.jpg完全に普通の仕事の日々にもどっています。今日は、先週からから私に続いて二人目の外国人弁護士(ドイツ人女性)が働き出したので、一緒にランチに。自分と似た境遇の人がオフィスにいるのはとても心強く、仲良くできそうだ。

彼女と話していて意見が一致したのだが、この事務所にいて不思議に思うのは、事務所が「とても静か」なこと。フロアでは誰もおしゃべりしてないし、弁護士同士連れ立ってランチに行ったりしている姿もほとんど見ない。ランチは、私も最近そうだが、事務所のCafeや周りのTake-outスポットで買ってきて自席でPCを見ながらささっと食べるか、所内のランチ講演会やレクチャーで誰かの話を聞きながら食べる。話せばみんなとてもよい人達だし、所内のカクテルパーティーなどでは普通にTalkativeなのに、普段はあまり人と話さない。仕事をしていても、ほぼあらゆるやりとりや会議が電話とメールで終わってしまい人と面と向かう必要はほとんどないので、自分の部屋のドアを閉めている人も多い(ひきこもり)。効率的に仕事を終わらせてなるべく早く家に帰っている、という意味ではとてもよいのだが、どうも多少の違和感がある。

これが噂に聞くNew England気質ってやつなんだろう。ここで聞いた話によるとボストンのローカールファームだった時代はもっとそうだったらしい。

これと比べると、私のいた東京のオフィスはもっと騒がしい。常にどこかに人が集まって打ち合わせやおしゃべりをしているし、顔を見るために電話の代わりに部屋まで歩いていって話すことも多い。ランチにぞろぞろ連れ立って行くのもとても普通だ。これは日本的なのかと思っていたが、ドイツ人の彼女のいたフランクフルトのオフィスでもまったく同じなようだ。

New Englandの事務所からNational Law Firmになったばかりのこの事務所、彼女や私のような外国からのVisiting Attorney受け入れプログラムを今後も続けるかどうかは、私達のパフォーマンス(「ああ、彼らがいてよかったね」とみんなが思ってくれること)にかかっているようなのだが、どうやってImpressすればいいのかね、となどとハンバーガーを食べながら話していたのであった。
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by ilovemascarponeR | 2007-01-12 03:47 | Law Firm Life
2013年もののワイン?
e0087035_4411569.jpgコーポレート・ローヤーの仕事には2種類あって、1つは法律に関する単発的な質問に答えること、もう一つはいわゆるディールに参加すること。前者はちょっとリサーチして質問に答えれば終わりなのである意味すぐ終わるのだが、後者はしばらくの期間どっぷりとつかることになる。STOMPを見に行った後くらいから、こちらに来てから3つ目のディールに入ったのだが、久しぶりに朝の5時まで働いたりして文字通りオワッテイル日々になってしまった。

そんな中、1つ目のディールのTomb Stoneが届いた。Tomb Stoneとはディールが終わったときによくインベストメントバンカーが作って関係者に配布する記念の置き物のことで(墓石に似てるからTomb Stoneと呼ばれるようになった)、最近は日本でも作ることがあるのだが、もともとはアメリカの風習である。

アメリカ人はこれを作るのに(なぜか)とても気合を入れるので、いろいろな形のものがある。今日私のところに来たのは、たけのこ型とでも言うか、長立方体を真ん中で斜めに切ったような形で、透明で中に小さな地球が浮かんでいる。

大体どの弁護士も自席に過去のディールでもらった物を飾ってあるのだが、先日打ち合わせに行ったパートナーの部屋に面白いものがあった。

机の上にワインが飾ってあったので、打ち合わせしながら何かのもらい物かなと思ってぼーっと眺めていたら、ラベルに「2013」と書いてある。え。そんなばかな。

よく見てみると、「Due 2013」で、その前には、「1,8・・(ゼロがいっぱい) Senior Note」と書かれており、その下にはインベストバンクその他関係者の名前が並んでいる(写真に撮れないのが残念)。2013年にみんなで飲みましょうという含みなのだろうが、なかなかのセンス、と妙に気に入ってしまった。でも、Senior Noteというラベルの貼ってあるワインを飲む気にはちょっとなりません。
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by ilovemascarponeR | 2006-12-20 06:51 | Law Firm Life
Attorney of Color
e0087035_10113914.jpg今日は、Boston Attorney of Colorの会が主催する歓迎会が事務所で開かれていたので顔を出してきた。

この団体は、ボストンのAttorney of Color(あえて訳せば「有色人種弁護士」)がボストンで活躍する基礎を作りまたメンバー間の交流を図ることを目的として作られているものらしい。部屋に入ると、ボストン中の黒人系とアジア系の弁護士がざっと50人超集まっていた(そして例によって「日本系」は1人もいない・・)。

開会の挨拶では、こんなスピーチがあった。「今ボストン地域には、300人のAttorney of Colorがいて、うち87人はパートナーである。だから皆さんが思っているよりAttorney of Colorは活躍している。皆さん、このデータに勇気付けられてがんばろう。」

こういう会に出るとどうも違和感を覚えざるをえない。というのも、少なくとも私には、有名ロースクールを優秀な成績で卒業した人達が集まっている実力主義のトップローファームの中にあって、白色人種じゃないからといって差別されているようには全く見えないのである。却ってこういう会に出席すると「あれ、自分ってもしかしてMinorityとして差別されてるんだろうか?」と考えてしまう。なんで、却って区別があることを目立たせてしまいそうな会を自分たちで自ら企画して集まってるんだろう?

そこで、何人かの人に聞いてみたのだが、若い人はどうもみなあまり深く考えているわけではなさそうである(私のように、なんとなくただ飯を食べに来たという感じ)。。一人、50代か60代の人と話していたら、「今はそんな明らかな差別というものはないが、私のころは私が最初のアジア系のパートナーだった。私が失敗したら私の後アジア系は絶対パートナーにはなれないと思ったし、私が成功したから、アジア系がパートナーになる道が開けたのだと思っている。やっぱり、白人のなかに私一人がいると、Differentなやつがいると思われて楽じゃないので、こういう会で同じような人と交流するのはいいことなのだ。」とのこと。

私から見れば、彼らは親は外国生まれなのかもしれないが、少なくとも本人はみんなアメリカ生まれで、完璧なアメリカ人なのである(そもそも移民の国にあって純粋な「アメリカ人」というものはいなくて、問題になっているのは白人かそうでないかということは分かるのですが)が、なんか不思議だなあと思ってしまう。今日ニュージャージー州で同性愛者の結婚を認める最高裁判決が出たらしい(多分、マサチューセッツ州に続き全米で2州目)が、こうやって常時差別撤廃に取り組んでいるのか却って違いを際立たせて人々をグループ化しているのかよく分からない社会を進んでいるというべきかどうかについては、なんだかよく分からなくなってきています。

(写真はボストンの象徴(?)Au Bon Pain)
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by ilovemascarponeR | 2006-10-26 08:01 | Law Firm Life
Chinese Power
e0087035_1352322.jpg今日は、事務所のアソシエイト向けイベントであるPathway to Successという所内シンポジウムに参加した。これは、アソシエイトが弁護士として成功するために必要なことは何かということを、事前にアソシエイトから出された質問を元に「成功」したパートナー弁護士が語り合うのを全米のオフィスをつないだビデオ会議を通して聞く、というものである。

日本でこんなものがあったら絶対うっとおしくて出ないだろうが、こちらの文化を知ることも留学の目的の1つだし、シンポジウムの後に「成功」したパートナーとの少人数会食もセットされていて色々な人と知り合ういい機会なので、こういう会には今のところ積極的に参加している。

議論されていた内容は、「成功するためにはメンターが必要か」、「自分の案件に対するSense of ownershipをどのように持つか」等々で、今更こんなことを聞かされても、、という内容だったのだが、その後の食事会でこのところ常々思っていることを再度実感した。

それは、中国系アメリカ人の存在である。食事会で同じテーブルだった中堅アソシエイトは、英語も雰囲気も完全にアメリカ人だったので中国系の2世なのかと思っていたのだが、実は大学生まで中国で育ち14年前に大学院からアメリカに渡ったということが分かった。事務所には中国系アメリカ人が比較的たくさんいて、私は彼らはみな2世や3世なのかと思っていたのだが、色々な人と話している中で、実は元々は中国生まれなのだが、10年以上前にアメリカに来てここに至っているという人がそれなりにいることが分かってきた。中には、長年のアメリカ暮らしで、漢字を忘れて書けなくなったという人もいた。

彼らを見ていると、自分は外国人だから、という言い訳は通用しないんだということを実感する。彼らは完璧に適応している。その是非はともかくとしても、日本人でこういうタイプの人には今のところほとんど出会っていない。中国人はアメリカに残るのになぜ日本人はみんな帰ってしまうのだろう。もちろん日本の方が快適だからで、私もそれを日々実感するのだが、なんとなく日本人の力不足のような気がして寂しい気もする。

先日そういう中国人の1人と話していたら、「おまえはアメリカに残るのか?」と聞かれた。残るにはまず英語でのコミュニケーション能力を上げないと、と答えたら、「それはいくら努力しても足りることはない。どんなにうまくなってもImproveする余地は永遠にあるからね。私もまだまだだ。でもそれは努力すればいいだけでたいした問題ではないよ。」と言われた。

昨日話していた中国人によると、最近このように長年の定住でアメリカ人化した中国人が、先進国の仲間入りをしつつある中国に帰る動きが出てきているらしい。彼らはアメリカ化しすぎていきなりMainland Chinaに帰るにはつらいので、まずは半分西欧社会の香港に行って、足慣らしをするそうだ。アメリカの各分野の最先端で「アメリカ人」として活躍しているこういった中国人がたくさん中国に帰った日には、中国は強くなるだろうなと実感した。

(注:写真は中国ではなくて、ボストンです。)
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by ilovemascarponeR | 2006-10-18 13:31 | Law Firm Life