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Recruiter
この間書きかけた仕事の話とはちょっと違いますが、アメリカ弁護士2年生になって増えたのが、リクルーターからの電話やメール。
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リクルーターとは、一言で言えば転職斡旋業者です。彼らの営業活動方法は二通りあり、一つは、「You are an attorney of interest for a search which we have in progress here in NYC. Are you in the market?」と、どちらかというと引き抜きっぽい言い回しをしてくる人たちと、「How are you doing at your firm? Are you happy?」とつらかったら助けてあげるよ風の親身な言い回しをしてくる人たちです(個人的には後者の方が印象がいいです。)。

これだけ電話やメールが来ると、日本に帰る身である私ですらちょっと行って話だけでも聞いてくるかという気になってくるので、NYの事務所の間で人材の流動性が高いのもうなずけます。特にロースクールのローンを返すため最初の何年かだけ荒波のビッグ・ローファーム(←最近は、一部の事務所から過去最高ボーナス額が発表される傍ら、特にデット関係をやっていたアソシエイトのlayoffが話題)で稼いで、その後はもっと小さなローファームに転職して快適に仕事をするというキャリア・パスを考えているアメリカ人は多いし、また、上司がmeanだったりやりたいことと違うことをやらされたりしてunhappyなアソシエイトは大変多いので、こういうリクルーターが重宝されるのだと思います。実際、私が仲良くしていただいていたシニア・アソシエイトも、一人はシカゴのローファーム、一人はニュージャージの会社のGeneral Counsel's officeへと転職してしまい、せっかく話相手ができたと思ってもこのようにリクルーターからの電話一本で、どんどん人がいなくなっていきます(涙)。

ちなみに、「私は基本的に日本の弁護士なんですけど、日本の弁護士は探してないですか?」とためしに聞いてみたところ、彼らはDomesticな人たちのようで、「うーん、それはないけど、NYの弁護士資格は持ってるんでしょ?それなら普通のNYの弁護士としての話はあるよ。」とのこと。このように、こちらは思ったほど外国人だからどうのという差別はなく、同じ企業法務弁護士をやるならうまくいけば日本よりアメリカの方が快適(但し失敗すれば職を失う)なので、学生さんなら最初からアメリカのロースクールに行ってNYの弁護士を目指すという手もあるかもしれませんね。
by ilovemascarponeR | 2007-11-30 09:54 | Law Firm Life
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