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International Practice
ボストンに帰ってきてから、溜まっている仕事をさばくので手一杯。ようやく、少し落ち着いてきたところで、今日は事務所のインターナショナル・プラクティス・グループ主催のランチミーティングに参加。

これはまだクロスボーダー案件の経験の少ないこの事務所が若い弁護士にインターナショナルプラクティスがどんなものかという概略を説明するために開かれた最初のミーティング。シニアの弁護士がそれぞれの国際案件での苦労話などをしていて、ああ、そういうことってあるよね、ふんふん、とポテトチップスをつまみながら聞いていたところ、「ryk、じゃあ唯一の外国人として、ちょっと何か話して。」とコールド・コールが。えっ!聞いてないよ。

うーむ、これで日本風に適当に黙ってお茶を濁したりすると、ここはアメリカ、「もうお前使えないからやっぱり日本に帰れ。」などと言われかねないので必死に考える。で、今までは外国の会社がアメリカで訴訟をする場合(Inbound)の話が多かったので、私はPEグループのTransaction lawyerとして、アメリカのPEファンドが日本で買収案件を行う場合(Outbound)にこんなことがあるよ、という話をすることに。

アメリカのファンドが日本やその他のアジア諸国で買収案件をしようとすると、みんながよく分かっている法律と言語と文化の違い以外でぶち当たる点が2つある。一つは時差で、アメリカの国内取引のようにみんなで日中五月雨式にばんばん電話やメールをして片付けるということはできず、一つのやり取りをするのに丸1日かかることはざらだから、国内取引のようなペースでやろうと思ってもワークしないよ、という話。もう一つは、いかにPEに対するメディアや一般国民の理解が日本とアメリカで違うか、また日本の裁判官がいかにビジネスセンスや国際センスに疎いかということをブルドック事件東京高裁判決を例に挙げて説明し、アメリカのファンドが国内案件のように高飛車にやろうと思っても、PEに対する理解の異なる外国ではうまくいかないことが多いよという話。

両方とも、アメリカの常識が外国で通用すると思うな!という日々感じていることの表れなので消極的な話になってしまったような気がするが、こんなことを約30人のアメリカ人を前にしてコールド・コールで適当に話せるようになっただけでも自分の成長を感じるので、自分をほめてあげたい。
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by ilovemascarponeR | 2007-07-13 03:40 | Law Firm Life
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