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デジタル処理で茶髪を黒髪に?
e0087035_13342785.jpg某所で個人的にかなり面白いと思った議論を目にした。就職の面接のために出す履歴書に写真を貼るにあたってデジタル処理で茶髪を黒髪にしてよいか、というお題である。

直感的には、履歴書に貼る写真なんだからデジタル処理で茶髪を黒髪に変えて載せるなんて嘘だからだめでしょ、と思う。だから、黒髪に塗りなおして写真を撮りなおして貼りなさいということになる。

でも、ちょっと考えると話はそんなに単純じゃない。本人が、(落ちた場合はそのまま茶髪でいたいから)じゃあ髪を洗えばすぐ黒髪に戻るスプレーで黒くして写真を撮ってくればいいの?と聞いてくる。うむ、まあ後日合格して就職するときに黒くするなら、好ましくはないが嘘の写真を出しているわけではないからまあよいでしょう・・。

あれ、なんかおかしくない?その人は本来は茶髪であるところを一時的に黒くみせているという意味では写真をとる前にスプレーで黒くしようが、写真を撮った後でPhotoshopで黒くしようが、やってることは一緒なんじゃないか。そうだとしたら、デジタル処理で自分の姿を偽ることの全てが絶対悪というわけではないかもしれない。たとえば、つけまつげをして写真を撮るのと、写真を撮った後にまつげを長くするので、一体何が違うのだと言われれば、何も違わない。そう考えると、かつらをかぶって写真を撮るのと、写真を撮った後に髪を合成するのも同じことのような気がしてくる。

でも、モデルの応募をするのに、ウェストを細くしたりしたら、問題だ。

そう考えてみると、現実にも簡単にできることをデジタル処理でする場合に限り問題ないということになりそうである。

では、伊勢丹写真館などで証明写真を撮るとほくろやしみなどを取る処理をするのが普通なのは、なぜ許されているのか。許容範囲内だから?ほくろをとるのが許容範囲内ならウェストを少々細くしたり背を少々高くしてもいいんじゃない?いやいや、化粧で隠せる範囲のものだからよい、ということなら、デジタル処理で目をぱっちりさせてもいいんだろうか。

モデルのように見た目が特に重要な場合の方が基準は厳しくなりそうですが、それにしても履歴書でどこまでデジタル処理が許されるかは、考え出すと難しいように思えてきました。

※①重要なのは会社が見る履歴書上の写真中の姿と合格後実際に出社してくるときの見た目(あるいは素顔?)の違いなわけだから、その違いが社会通念上許容される範囲でのUpgradeなら、それがRealityでの処理(化粧・つけまつげ・かつら)であろうがデジタル処理であろうが許されると考えるべきか、②写真は、Realityをそのままコピーしていることが社会通念上の前提なのだから、デジタル処理は一切許されるべきではない、かのどちらかが論理的ですが、伊勢丹写真館の例を見ると、③②が原則だが、社会通念上許されるデジタル処理は許される、というよく分からない立場が現在の常識なのでしょうね。個人的には①が正しい(茶髪→黒髪は、スプレーもデジタル処理も不可。つけまつげは実物でもデジタルでも可)ように思いますが。

※※写真で許容範囲外のUpgradeをしても合格して出社するまでの間に写真と同じにすれば許されるか(茶髪の人がとりあえずスプレーかデジタル処理で黒髪の写真を出しておいて、合格した後にはじめて本当に黒髪にするとか、モデル応募者がとりあえずウェスト細くした写真を出しておいて、面接までにダイエットするとか)というのは別問題ですが、民法の解答を書いているわけではないので、割愛します。
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by ilovemascarponeR | 2007-06-07 13:01 | IT/Science
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