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Structuring VE/PE/E Transactions VI
第6回目のテーマは、Troubled CompanyのTurn-Around Transactionのストラクチャリングについて。

典型的な取引

・PEが、20M出資し、新しいシニアの優先株(19.8M)と普通株(0.2M)を受け取る。
・従前の優先株・普通株については半分を消却。
・債権者(Secured bank, trade creditors, subordinated debt holders)は、それぞれ一定額をHaircut+残額についても利率を下げ満期日を延期。




主なタックス上の効果

(1) Debt Cancellation(DC)の金額

Amount of DC=①AIP(Adjusted Issue Price)-②Consideration in cancellation of such old debt。
※株式のCancellationに関してはDCは発生しない。
※①はOld debtのFace Valueで決められるが、②については、
   ・Old debtとNew debtがいずれもMarket tradedでなく、New debtの利率がAFR以上であれば、New debtは、Face valueで計算される。
   ・Old debtとNew debtのいずれかがMarket tradedであれば、New debtはFVで計算される。ちなみに、FVは額面額よりも大幅に低いのが通常なので多額のOIDが発生し、163(e)(5)に服することになる。

(2) DCの取り扱い

DCは、以下の例外のいずれかに該当しない限りCODI(Cancellation of debt income)になり、OIとして課税される。CODIは、NOL・NOLCFと相殺が可能だが、一定の場合には制限がある。また、OIなのでCLとは相殺できない。

①例外その1(AR-Instead-of-CODI Bankruptcy/Insolvency Exception)

・BadcoがBankruptしていればDCの全額がAR(Attribute reduction)に、InsolventであればInsolventな範囲でAR(残りはCODI)となる。

・Insolvency=Liabilities > Aggregate asset FV, determined immediately before the DC。Asset FVの計算にあたっては一般的にNew equity infusionは考慮に入れない。

・BadcoにFinancial Statementに反映されていないContingent Liabilityがある場合は、Liabilityの額が増える可能性があるので注意。

・ARは、NOL、credits, CL Carryovers, asset tax basisの順で、これらを減らしていく。但し、Asset tax basis is not reduced below Badco’s post-restructuring liabilities。また、これ以上減らすものがなくなった場合にもCODIはそれ以上は生じない。

・Attributes are reduced immediately after the end of the tax year in which the DC occurs。よって、CODIなどがあれば先にNOLを減らせる。

②例外その2(Shareholder-Contribution-Exception)

・Creditorが株主でもある場合に、そのCreditorがDebtをBadcoのCapitalとしてContributeした場合は、Badco is treated as satisfying the debt with an amount of money equal to the shareholder’s adjusted tax basis in the old debt。よって、後者の額がDebtのAIP(Adjusted issue price)以上である限り、DCではない。後者の額がDebtのAIPを下回る場合は差額がCODIとなる。

③例外その3(New-Debt-Not-Materially-Different Exception)

・新Debtが旧DebtとMaterially differentでない場合には、DCは発生しない。

会社の形態による相違

以上は、C Corp/S Corpの場合の話であるが、Partnership/LLCの場合には、Equity ownerレベルでCODI/ARなどが決定される。

証取法上の取り扱い

リストラクチャリングにあたって株式やDebtを発行する場合にも証取法の遵守が必要。3(a)(9)、(10)、(7)、(11)、4(2)、RegDなどに該当しなければ、FormS-4でRegistrationが必要。また、Badcoの株式が公開されていれば、Proxy ruleの適用もある。

反対債権者を拘束する方法

Non-bankruptcy restructuringだと同意しない5%のFree-riderをBindingできないという問題がある。これを避けるためには、Pre-Packaged or Pre-Arranged Bankruptcyの利用が考えられる。

(1) Pre-Packaged Bankruptcy

・Bankrupt planの承認に必要な票(各債権者のクラスごとに金額で2/3、頭数で半分。各株主のクラス毎に頭数で2/3)を破産申し立て前に獲得しておくというもの。

・Speed, Economy, Less disruption of the debtor's businessという利点あり。

(2) Pre-Arranged Bankruptcy

Badcoに大きな債権者のクラス(Unsecured trade creditors)がいて事前に彼らから同意を取るのが困難な場合、Badcoはそれ以外のクラスの株主・債権者から予め同意を得て破産申し立てをし、その後裁判所が任命するCreditor’s Committeeと交渉をするという方法がある。それが面倒な場合は、そのクラスだけ全額支払ってしまうという方法も考えられる。

(3)証取法との関係

破産申立前の同意の勧誘も証取法に服するし、破産後に適用のある1145(a)は破産前には適用がないので、Exemptionを利用するかForm S-4でRegistrationをする必要がある。

(4)裁判所によるCram Down

Badcoがあるクラスの債権者の同意を得られない場合は、当該クラスが不当に扱われていないことを条件に裁判所に同意を強制することを請求することができる。
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by ilovemascarponeR | 2006-05-10 17:53 | Law
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